2026年8月19日
大腸がんは現在、日本において毎年15万人以上が新たに診断されており、部位別のがん罹患率で第1位であるがんです。死亡数もがんの中で男性では第2位、女性では第1位と多く最も対策が必要ながんと言えます。
大腸がんのリスクが上がる原因としてわかっていることは喫煙・飲酒・肥満などで、中等度から強度の身体活動がリスクを下げることも知られています。ただ、どのがんについても言えることですが“がんにならない方法”は残念ながら無く、重要なのは早期発見早期治療に努めることにほかなりません。現在日本で行われている大腸がん検診は40歳以上を対象にした年1回の便潜血検査です。便潜血検査は簡便な検査で、毎年受けることで大腸がん死亡率を低下させることが報告されています。一方で便潜血検査が陽性になったときに行われるべき大腸内視鏡検査は、そのイメージから受診率が高いとは言えず、便潜血が陽性でも内視鏡まで受診されない人が多いことが問題となっています。大腸内視鏡検査は、当日の下剤服用や検査へのイメージからどうしても忌避されがちな検査ですが大腸がんの早期発見早期治療には最も重要な検査です。また、基本的に大腸がんの多くは腺腫という良性腫瘍が発育してがん化していくと考えられています。内視鏡検査は良性腫瘍の発見・切除にも有効であるため便潜血検査が陽性となった場合は大腸内視鏡検査を受けることが強く推奨されます。
大腸がんは罹患率が高い、言わば“なりやすい”がんである一方で、検診や内視鏡検査による死亡率低下の報告がある“死亡率を下げさせられる”がんでもあります。市民検診など大腸がん検診はぜひ受けられることをおすすめします。