大腸カメラ検査
大腸カメラ検査

私は昭和医科大学横浜市北部病院消化器センターにて早期大腸がん・大腸内視鏡検査の大家として知られる工藤進英先生に師事しました。工藤先生の元、国内・海外様々な病院での内視鏡検査を経験させていただきました。大腸がんは特に日本で罹患率・死亡率ともに問題となっているがんである一方で、早期で発見されれば根治が期待できるがんです。早期発見には大腸内視鏡検査が最も有効と考えられますが、“つらそう”、“前処置が大変”、“時間がとれない”など様々な理由で検査が忌避されやすい検査でもあります。また、胃内視鏡と比較し大腸内視鏡検査は習得に時間を要するため施行医が限られ、病院によっては“予約が取りづらい検査”である場合も多いです。
当院では最新の内視鏡検査を用いること、苦痛の少ない挿入を心がけること、必要時鎮静剤を用いることで“つらくない内視鏡検査”を提供します。また、隔週ではありますが土曜日も内視鏡検査を行うことでお仕事や家事などでお忙しい方にも“受けやすい内視鏡検査”を目指します。
また、内視鏡画像診断支援AI(CAD EYE)を導入し、さらなる内視鏡検査の質の向上に努めています。
下部消化管内視鏡検査とは、一般に「大腸カメラ」と呼ばれている検査のことで、肛門から内視鏡を挿入し、直腸から盲腸までの全大腸(必要に応じて一部小腸)を調べて、炎症、大腸ポリープ、大腸がんの有無などを診断することができます。検査の際には必要に応じて、大腸ポリープを切除したり、組織の一部を採取(生検)したりします。内視鏡で行う治療には内視鏡的ポリープ切除術(ポリペクトミー)や内視鏡的粘膜切除術(EMR)、内視鏡的粘膜下層切開剥離術(ESD)などがありますが、当院では日帰り治療として偶発症の少ないコールドスネアポリペクトミーまで対応しております。
大腸がんのほとんどは良性の大腸ポリープから発生します。そのため、良性のポリープの時点で切除することが大腸がんの予防につながります。また、大腸がんはかなり進行しないと自覚症状が現れにくいという特徴があるため、早期発見のためには症状のない段階から定期的に大腸内視鏡検査を受けることが有効です。
当院では大腸内視鏡検査に対する「つらい」「苦しい」「痛い」「恥ずかしい」というイメージや検査に対する不安を解消できるような環境をめざし、1人でも多くの方に定期的に大腸内視鏡検査を受けていただき、地域の方々の大腸疾患の早期発見と治療に貢献したいと考えています。健康診断で便潜血反応陽性になった方、あるいは日ごろから便や腸などに不安がある方は、お気軽にご相談ください。
大腸内視鏡検査は、腸管洗浄液(下剤)によって腸内をきれいにする必要があります。この下剤による前処置が、大腸内視鏡が大変といわれる要因の一つにもなっています。当院では少しでも楽な環境、楽な方法で前処置を行っていただけるように工夫をしています。
鎮静剤(静脈麻酔)にて眠ったまま検査を受けることも可能です。鎮静剤を用いた内視鏡検査の大きな目的は「不安」や「苦痛」の軽減です。大腸内視鏡検査では腸の中に空気を入れるためお腹の張りや吐き気などで苦しんでしまう方もいらっしゃいますが、鎮静剤を使用することで、そのような症状が緩和できます。鎮静の程度を調整することも可能で、検査に対して不安や恐怖心が強い方は「ぐっすりと眠った状態」に、検査画面を一緒に見たいという方は「苦痛を取り除く程度の状態」に、というように患者様の状態やご希望に合わせて検査を行うことができます。
当院では、検査後のお腹の張りによる苦痛を軽減するため、空気に比べて腸管内で速やかに吸収される(空気のおよそ200倍)炭酸ガスを用いて検査を行っています。これにより検査後の苦痛を大幅に軽減することが可能となります。
※炭酸ガスは体内に吸収されても身体に害を及ぼすものではありません
大腸ポリープは優れた内視鏡医でも10-15%程度は見逃しが起こる可能性が報告されています。CAD EYEシステムのポリープ診断支援モードを用いることによって、より見逃しの少ない検査を提供し、ポリープの早期発見治療を目指します。また、鑑別支援モードによって、非腫瘍性ポリープを除外し不要なポリープ切除を減らします。
検査中に大腸がんのもととなるポリープを発見した場合、精度の高い診断を行いながら必要に応じてその場で切除します。腫瘍性ポリープには良性の大腸腺腫と悪性の大腸がんがあり、大腸腺腫は大きくなるほどがん化率が高まると考えられています。つまり、発がんリスクのあるポリープを早めに切除することが大腸がんの予防につながります。また、大きければそれだけ切除が難しくなり、出血や穿孔(腸に穴があくこと)などの合併症のリスクも高くなります。当院では10ミリ以下の大腸腺腫を疑うポリープに対してコールドスネアポリペクトミーという合併症のリスクの少ない治療法で日帰り大腸ポリープ切除を行っています。悪性を疑うポリープや10ミリを超えるポリープなど入院での治療が想定される腫瘍が見つかった際は、連携先の病院やご希望の病院に紹介させていただきます。
当院では日本消化器内視鏡学会専門医である院長に加え、日本消化器内視鏡学会認定消化器内視鏡技師が常勤しており安心して質の高い内視鏡検査が受けられます。
使用する内視鏡や処置具は、日本消化器内視鏡学会が定めているガイドラインに準拠した消毒衛生管理を実施しておりますので、安心して検査を受けていただけます。
検査予約
大腸内視鏡検査をご希望の場合、事前に外来を受診していただき、診察ののちに予約をし、前処置薬の処方および説明をいたします。
検査前日
夕食は21時までに済ませてください。
水、お茶、スポーツドリンクは夜間も摂取可能です。
検査当日
検査
検査着に着替え、ストレッチャーに横になっていただきます。
鎮静剤を注射しリラックスした状態で検査を受けていただきます(鎮静剤を希望されない場合、注射はありません)。
※検査時間:15~30分程度
検査後
検査終了後は休憩いただき、その後、医師より検査結果について説明があります(鎮静剤を使用しない場合は休憩は必要ありません)。生検やポリープ切除を行った場合は後日検査結果説明外来を予約します。
鎮静剤を使用した場合、車等の運転はできませんのでご注意ください。
検査のみの場合3割負担で7000円前後となります。生検やポリープ切除を行った場合は個数などにより15,000~30,000円程度となります。
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